エース…

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「ふぁ…眠た…」 俺は、自転車に乗って今日試合が行われる、近くの市営球場に向かっている。 チリンチリン! 「よお!亨!」 「なんだ、お前か…」 俺がお前と言った相手は、今年のチームの主砲をつとめる、加賀真哉(カガシンヤ) 「朝っぱらからなんだはないだろ!」 「わ、わりぃ…」 俺は素直に謝った。 「なんか元気ねーな、やっぱまだ蓮にエースナンバーをとられたのを悔やんでんのか?」 「そ、そんなんじゃねーよ!」 「まぁ、しかたねーけどな。悔やむ気持ちも分かるよ…」 「やっぱどこかで吹っ切れてないのかもな…」 「まぁ…がんばれや!!お前がベンチ入り出来たってことは、皆がお前の事を信頼してるからなんじゃねーのか?たとえ背番号25だろーが亨はエースなんだ、がんばれ!」 「へっ!お前たまーに良いこと言うんだよな、クラス1の変態野郎なのにな!」 「んだとー!!」 「はははっ!」 サンキュー、真哉!おかげで気持ちが少し楽になったぜ…
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