愛してない

出会い

｢お嬢様かな？｣
｢すっげぇ！あれリムジン？｣
｢お金持ちだー｣

私が足を進めるごとに聞こえる話し声

話の中心は私だ

｢あの人だよ！さっきリムジンで…｣
｢リムジンって金持ちが乗るような車だよね！｣

生徒達の視線は車から降りても未だ私に降り注がれていた

(ひぃっ！変な注目浴びたくない;;)

そんな私の思いを他所にヒートアップしていく話し声

いつの間にか私の話からお金持ちの話にかわっていたけれど｡

｢お金持ちってことはやっぱり黒薔薇寮か赤薔薇寮だよね｣

｢まず私達と一緒の白薔薇寮なわけないよね｣

周りのお金持ちについての話が移ったのか､私の後ろに居た女の子達が寮について話出した

私としては皆と同じ白薔薇が良かったんだけど｡

｢でも黒薔薇は生徒会に入らなきゃ住めないんでしょ？｣

｢まぁね｡建物の造りとか白薔薇との違いの差が激しいけど｣

｢建物の造りの良さは赤薔薇寮が一番っしょ！
噂によると三人の悪魔が居るとか聞いたから､いくら部屋が良くても住みたくないよねぇ｣

一般生徒内にも広まってるのか…｡三人の悪魔の噂

そりゃいくら部屋が良くても
悪魔が居るんじゃあ…ねぇ｡

晴れた気持ちがまた沈んでいくようだった

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