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家の扉を開くと目の前に一台の車
学校まで送る為に用意されたのだろう
運転手が私に気付くと、車の扉を開け、私に車の中に入るように催促をしてくる
(歩いて行くつもりだったんだけどな…。)
そう思いつつも待たされた運転手に悪いと思い、車に乗る
「…お願いします」
私の言葉に運転手は軽くお辞儀をして車を発車させた
車が進むごと私の知らない景色ばかりが映し出される
先ほどまでの不安な気持ちを持ちつつも溢れ出す新しい生活への期待は隠せない
「あ…。」
私の着ている制服とほぼ同じ制服を着た人達の群れが見えた
(そろそろ着くのかな…?)
私は少しずつ降りる準備を始め、笑みを浮かべた
車が校門前に着くと一般生徒は見慣れない私の車を凝視していた
降りづらい状況だが、入学式に遅刻するわけにもいかないので突き刺さる視線に耐えながら車を降りた
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