序章

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「…」 あぁ、ほんとに理解不能な状況になった時、 人間は言葉を発する機能を停止すると同時に、 思考回路が有給休暇を取るらしい。 ここに来て思い知らされるとは… それも当然。 人の気配を感じとって起きてみれば、 女のコが冷蔵庫をあさっているのだから。 あさっている。 という表現は正確ではない。 正確さを優先するなら、 見知らぬ女のコが、俺の「スーパーミルクぷりん 超大増量版デラックス!」に手をかけているところだ。 てか食べてる。 今、まさにこの説明してる間にも 食べ始めてみやがった! 子供の分際で俺のプリんに手を出そうとはカタハラ痛い! 明日の俺の至福の一時を奪う権利はお前には無いはず! さて…どうしよう。 とりあえずここまでのイキサツも話しておくか…
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