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背を向けてひたすらプリンを食っている。 俺の事は完全無視だ。 かなり勢いよく起きたつもりなのだが… 声をかけるべきだろうか。 迷う。 否。 もちろん声をかけるべきだ。 俺は意を決した。 「あ、あのー…」 「なに」 即答だった。 ナイフの様な視線が突き刺さり、 おまけに液体窒素の様な二文字で俺の心が氷点下。 一瞬にして氷ついた。 俺も。 この状況も。 わけが分からない。 「あ、ごめんなさい…」 何謝ってんの!? バカじゃなかろうか!? 俺!? 心底自分の器の小ささに失望する。 なんだか変な気分だ。 ちなみにその女のコの顔立ちは意外に整っていた。 髪は短めで、白い肌。 正直言って結構かわいい。 しかしこの状況。 いったいどうしよう。
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