挑戦! 七つの海の秘宝

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 その頃、タンザナイトは? 「流石だ……。このマグロ、インド洋の香りがする」 「鋭いな兄ちゃん」  そう、彼は美術館近くの寿司店『宝寿司』で食事をしていた!  しかもただ食事していたわけではない! 「これで北太平洋、南大西洋、インド洋は頂いたな……」  上品に唇に付いた醤油をふき取るタンザナイト。そして、穏やかに店主に口を開く。 「次は……北極海を頂こうか」 「おう! じゃあサーモンだな」 「サーモンか、悪くないな。だが脂っぽ過ぎるのは嫌だから、炙ってくれないか」 「あいよっ」  程なく香る魚の焼ける匂いに、タンザナイトは酔い知れていた。 「はい、北極海炙りサーモン!」  それを上品に口に運ぶタンザナイト。  彼はその味に恍惚の表情を浮かべていた。 「これで、あと3つでコンプ……と言った感じかな?」
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