怪盗ガーベラ 妖艶に笑う

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 翌日の夜、大都会美術館では?  またしても上山警部が煙草を吸いながら両腕に重機関砲を構えていた。 「あのー、美術館内は……」 「何か言ったか!?」  館長の眉間に銃を突き付ける警部。  そんな彼らを見て、警備員達が呟く。 「警部、もうやりたい放題だよなぁ」 「いや、もうね、今度はガーベラと言う女怪盗から挑戦状が届いたからね」 「ああ、タンザナイトに苦渋をなめさせられている上に、今度は女怪盗まで出てきたから、嘗められるわけには行かないってわけだ」  外の雨音にも負けず、警部の闘志は燃えていた。 「ぬははははは! ガーベラと言う女怪盗とやら!  この私が捕まえて、逮捕して、俺の嫁にしてくれるわぁ!!」  警備員達は再び呟く。 「もう、言ってることもう無茶苦茶だな。既に日本語になってないよ」 「てか、警部独身だったんだ」  そして、遂に犯行予告の時間が!!
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