怪盗ガーベラ 妖艶に笑う

5/5

8人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
 ちょうどその時、警部の電話が鳴った! 「おう! 上山だ!」  元気良く電話に出る上山警部。  電話口の向こうから、女性の声が届いた。 『ああ、私ガーベラ。  折角来てもらった所悪いんだけど、今日雨降っているから、今日のお仕事はキャンセルするわ。  雨降っていると、化粧が崩れちゃうし、何だかテンションが下がっちゃうからね。  それじゃあ、また会いましょう。  ガチャ……ツー・ツー・ツー……』  一方的に喋られ、一方的に予告をキャンセルされ、一方的に電話を切られた上山警部は、ただ呆然と立ち尽くすより他なかった……。  セクシー派怪盗ガーベラ。  その美貌を武器に宝物を狙う彼女だが、相当な気分屋でもあるッ!! 
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加