情報屋は眠らない

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 鳥打ち帽を被ったトレンチコート姿の目つきの鋭い男が、煙草を吸いながら振り向く。 「よぅ、来たか」  その穏やかな声は誰に向けて発せられたのか?  世界を股に駆ける怪盗の一人にか。  それとも、怪盗を追うもの達に向けられたのか?  もしかしたらそれは、これを読んでいる貴方への呼びかけかもしれない。  そう、彼こそが『情報屋』。  あらゆる情報を操る男だ。
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