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「オムライスのピーマン! また残されましたな!
好き嫌いはいけませぬとあれほど申したにも関わらず!!」
青々としたピーマンだけが乗った皿を突きつけ、じいやが迫る!
「いや、だってあれほどピーマンを抜いてくれと言ったのに!」
「言い訳はなりませぬ! さぁ、お召しくだされ!」
苦手なピーマンを突きつけられたタンザナイトは、窓から華麗に飛び降り、華麗に着地!!
「ここまで来れたら来てみるんだな」
そう叫ぶタンザナイト目掛けて、じいやは皿を持ったまま窓から身を乗り出す!
そして――
「とうっ!」
ジャンプ!!
空中で数回、回転しながら見事に着地!
同時に冷静に皿をキャッチ!
当然のことながら、皿の上のピーマンは一切れたりとも地面に落としてはいなかった!
「逃がしませんぞっ!」
迫るじいや!
じいやの身のこなしに舌を巻きながら、タンザナイトはその辺にあった自転車に跨り、渾身の力でペダルを漕いだ!
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