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突然、景人が咳込み、さっきの笑顔が消え、苦しそうな表情になる。
璃杏は血相を変え、景人に近づく。
「大丈夫!?景人さんっ」
「だ、大丈夫です。ゴホッ」
"大丈夫"
その言葉はとてもいまの景人には似合わない言葉だった。
璃杏は不安になる。
「誰か呼ぶわ!待ってて!!」
そう言うと、璃杏は人を呼びに行こうとする。
「お待ちくださいっ」
「!!!?・・・・・え?」
あまり聞いたことのない声を荒げた景人に璃杏は驚き、立ち止まる。
「何で・・・・?」
早く人を・・・・。
医者を呼ばなくてはいけないのに。
「わたしは・・・・。もぅ駄目なのです」
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