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俺は軽く頬を掻きながら言った。
「大丈夫だ。別に一生会えなくなる訳じゃないだろ?
落ち着いたらまたくるさ」
「解りました…
絶対にまたきてくださいね…」
「ああ、約束する」
それから俺は一旦香の家に戻り、荷物を回収した後に男が待っているであろう集落の入口に来た。
「けっこう早かったな」
声が聞こえると同時に小屋の影から男が出てきた。
「まあな…
それで俺は何処に連れていかれるんだ?」
俺は目を細めて俺を見る。
男はそんな俺の視線に苦笑いをしながら言った。
「この国の首都『吏庵』(りあん)だ」
ん?りあん?
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