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「さて、まずは自己紹介をさせてもらおう。
私は守護神翠里亜国本部本部長『榊田 雄助』(さかきだ ゆうすけ)だ。
お前の名は?」
榊田はテーブルの上のペン立てから1本ペンを取り紙に何か書き始めた。
「清雨 零司」
「年齢と出身地は?」
「年は15。出身地は…」
…困った。
異世界から来ましたなんて言ったら厨ニ病と思われるか、下手したら精神異常者扱いされて精神病院連れていかれるかも…
なんて言ったらいいんだよ。
そんなことを考えていると、榊田が顔を上げ、俺を軽く睨んできた。
「何だ?言えない理由でもあるのか?」
「いや、そういう訳じゃ…」
「じゃあ早くしろ」
こうなったら仕方がない、あの手でいくしかないな。
「俺の出身地は…」
一旦榊田の方を見て一呼吸おく。
そして俺はあの言葉を口にした。
「遠い所だ」
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