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「なんじゃ、ビックリするのう」
「なぜ、貴様がいる。お前は俺の夢の住人だろ?」
視界には、上半身裸じゃないが、赤い服。一般的にサンタ服と認識される衣装を着た変態が真横にいる。
俺は、抗議しながら身を起こす。すると、眼下飛び込んできたのはファンタジーだった。
二階にいるクロードから見て下、一階にあたる場所。そこに、サンタの格好をした人種がフロアを埋め尽くす程いた。
唖然とする俺の肩に、そっと手が置かれた。頭に疑問符を浮かべながら振り向くと、
ミントが満面の笑みで親指を立てている。
半目でそれをスルーし、背後に仁王立ちしている変態に視線を向け、
「…… 夢か」
そう呟き、俺は寝直すことに決めた。
ーーーーーーーー あれ、寝れない? 疑問に感じる俺の心に衝撃が走った。いや、どうやら頬のようだ。
激痛に目を開けると、ミントに蹴られていた。頬を押さえ再確認し、
「…… 痛い。
まさか、夢じゃないというのか!!?」
俺は戦慄し、思わず声を荒げた。
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