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事件が起きたのは
学校の5時間目の授業が終わったときだった
スピーカーから声が聞こえる
教頭だろうか……
俺のクラスの担任が音量を上げる……
教頭「えー 全クラスの先生と生徒に連絡があります。緊急なので黙って聞いてくださ…」
ガタッ!!
?「きゃあぁッ!!」
?「うおぉッ?!」
後ろの席を振り向くと扉越しに男の顔がある。
皆が騒ぎだすのも無理はなかった。
なぜなら その男の顔の皮は半分剥がれ、口から血が出ているのだから……
担任「皆静かにしろッ!」
担任の声に圧倒され
皆黙り込む
担任は前の扉を開け、廊下に出た。
その男も扉から担任の方へ移動した。
静まりかえる教室は 訳が分からない不安と好奇心で妙な空気が漂っていた
すると廊下から、
担任「あぁぁァァァァァッ!」
担任の叫び声……
1番後ろの席のやつらが扉のガラス窓から覗く。
?「きゃぁぁぁッ!!」
ガラス窓から覗いていた1人の女が急に叫びだし
しりもちをついた。
訳が分からない……
俺は席を離れ、前の扉から廊下を覗いた。
背筋が凍るようだった…
まさかッ まさかッ……
担任は倒れている
廊下は赤く染まっていった
和希(ゾッ、ゾンビだッ)
俺はあの男がゾンビだと確信した。
皆教室の隅に寄っていた
俺だけが立ち止まり、
その男をじっと見ていた
何も聞こえない……
この心拍数はなんだ
誰かが俺を呼んでいる気がする。
我にかえると手が汗でびっしょりと濡れていた。
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