偏執、その想いの果てに

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朝。魔法陣の影響はすっかり消え、いつもの聖なる雨が降りしきる景色だ。 街の住人も、自分の家に戻ることができた。 まだいくつかは修復されていないが、それは時間の問題だろう。 ……今回大活躍した、プロシアはというと。 「んー……?どこだここ。」 寒いぞ。……ってここは冷気の間ではないか。 「誰だ、こんなところに私を放置プレイしたのは…。まぁ魔力は大分回復したか。」 傷よりは魔力の方が大事だからな。……みんなは起きたかな。 「うー、さすがにここは寒い。早く出よう。」 さっそく扉を開けて、廊下に出るとー。 「あ……。」 「おはようございます、プロシア。」 ソーリスが、笑顔で出迎えてくれた。 「あぁ、おはよう。……あの後は大丈夫だったか?」 「えぇ。本当にあなたのおかげで。……とりあえず女王の間で報告だけしましょうか。」 「うむ、そうだな。」 ふう、やっと落ち着いたな。 ……芽衣子も疲れてるだろうな。  
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