偏執、その想いの果てに

3/109
前へ
/400ページ
次へ
女王の間。 治療中のメッツァとディスペンダを除き、一同は集まる。 「皆さん、お疲れ様でした。……特にプロシア、よくやってくれましたね。」 「ま……、私でなければ無理でしたからね。」 「………畠山さん達も、プロシアに繋いでくれたらしいですね。あの魔女相手によく。」 「負けてちゃ世話ないですよ、女王。……でも、本気でやりましたからね。」 「えぇ。メッツァさんやディスペンダの方が頑張ってくれました。」 「二人共、そう謙遜するな。……そうだ、お前達はまだこっちにいるとソーリスから聞いたが?」 「あ、うん。……どうする芽衣子?せっかくだしさ。」 「そうね。急ぐ用事はないし……。しばらくはいましょう。」 「是非、そうして下さい。……今日からはゆっくりと好きなことをして構いませんから。」 「女王。」 ソーリスが急に話しに入る。 「どうしました、ソーリス?」 「……そろそろ、六柱神についてちゃんと話した方がいいと思います。……親衛隊も含めて。」 そう、六柱神については親衛隊ですら詳しく聞かされていない。 それが何なのか、なぜ存在するのかー。  
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加