現れた文字!

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荷物をまとめ、パクランは旅立って行った。昔から世界を見てまわりたかったとパクランは言っていた。だからメーグンには止める事は出来なかった。 「パクラン、必ず見つけて戻ってこいよ!」 「あぁ、きっと見つけるさ。あ、死ぬ心配はご無用だよ!なんせこの足があるからね!」 それから積もる話をしていつものように二人は別れた。パクランの冒険が今始まった。 その日、 夜になるとメーグンは机に向かった。パクランが盗ってきた本をみていた。一つだけ解った事がある。本の表紙には【ソロモン聖書】と書いていた。独自に字を研究しているが、よくわからない。勉強熱心なんだが、やはり仕事もしていて疲れている。ペンを握ったまま眠りについた。 朝起きると、いつものように羊に挨拶して掃除を始める。昼くらいに羊を散歩させて、広い草原で空をみていた。ポカポカしていていいきもちだった。そのままかくかくうたた寝をしそうになったとこで、誰かが上からのぞいてきた。 「なにしてる?」 その男は、鎧をまとい剣と盾を装備していた。彼の名前はカーネル。国の護衛最高総裁らしい。 「あの、腕をおもいっきりふんでますけど…」 「おぉ!すまない!」 「今、羊達を沈黙させてます。」 「……それはギャグなのか?殺されたいのか?」 そう、カーネルは冗談が通じない。
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