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朝になるとメーグンは、羊達に挨拶をして一日が始まる。一通り仕事を終えると二人を起こした。
「おはようございます。」
「あぁおはよう。」
「あの…この本の事なんですけど…」
二人は驚いた。なんと探してた本がここにあるから。二人は顔を見合わせメーグンに問いただした。
「羊飼い、お前はまさか…これを読めたわけじゃ…」
「すいません。読めちゃいました。」
二人はさらに驚いた。今まで誰も読めなかったこの本を読んだのだというのだから。Mパンクは聞いた。
「坊!お前…全部読んだか?」
「いえ、最初の2、3ページしか読んでいませんけども…この本なんですか?世界崩壊とか15人の勇者達とか。よく意味の解らない本ですけど。」
「15人?確かに15人って書いているのか?」
「カーネル、もしかしたらその勇者達の中にこの坊も交じってんじゃねえか?ほら、誰も読めなかった本を解読してるし…」
二人は最初の2、3ページを読ませた。読んでいると二人は笑顔になり、やっとって感じの安堵を浮かべたその時!外からガシャーンと音がなった!
ここは、山々に囲まれた林道。何もないこの林道でパクランは少し休んでいた。村を出てからはだいぶ進んでいた。パクランは持っている水を飲んでいると向こうから何かが飛んできている。ふらふらパクランの前にくるとこう言った。
「水をわけて…もらう…ぞ…殺されたく…なかったら…水よこせ…」
ぎざぎざの羽根に頭には変な触角。そう悪魔だ。
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