序章

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兄弟揃って全てが完璧…本当に私には勿体ないぐらい 悩んでいたらあっという間に診察は終わってた 「何処も異常はありませんよ」 『そうですか…それなら良かったです』 祢斗さんと滉輝君はお医者様に礼をし…見送りに行ってきますと言って部屋から出て行った 2人が出て行った部屋は一瞬にして静かになった 『……』 私はさっきの夢の事を思い出そうとした でも…また邪魔をされて倒れては祢斗さんと滉輝君に迷惑をかけてしまう どうしよう 昔から私の知ってるのは祢斗さんに滉輝君だけだ 『祢斗さんと滉輝君だけ…』 私は呪文のように何回も呟いた しょう君と言う方が迎えに来そうで怖かったから必死に唱えた それから少しして2人が戻って来た だが私は2人に気付かず 『祢斗さんと滉輝君…』 「……」 「……」 「兄貴…」 「ん?」 「何か病気なんじゃね」 ノックしても気付かずに1人で何か言ってる だが兄貴は俺の事を無視してクイーンに近付いた ポンポン 兄貴はクイーンの肩を叩いた 「クイーン?」 『はっ…』 叩かれて私はようやく2人に気が付いた 『祢斗さん…滉輝君…』 急にクイーンが泣き出した 「ちょっ…兄貴」 「クイーン…どうされました」 兄貴はいきなり泣いてしまったクイーンにびっくりしていた 「兄貴が叩いた所…痛かったんじゃねぇのか」
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