序章

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『滉輝君…祢斗さんは悪くない…」 「えっ!?」 「なら…何故泣いてるんですか」 祢斗さんが言った 『私…泣いてますか?』 そっと目元に触れた 本当…だ 『何で…だろう』 「いや…私達に聞かれても」 確かに…私しでも分らないのに2人が分る筈も無い 私は涙を拭いて息を吸って真剣な顔で…2人に向いた 「「?」」 誰かが言わせてるみたいに私は口を開いた 『私…2人しか知らない…だから』 「………」 「………」 『ずっと一緒にいたいの…』 2人共びっくりして私の顔を見てる 私も何を言ってるのか分らない 「そんな事を気にされてたのですか」 と滉輝君が言った 「先程も言いましたが…私達はクイーンに全てを捧げてますよ…」 クイーンの頬から一粒の雫が落ちた 「クイーン……」 『私達…ずっと一緒にいていいの』 「「もちろん!」」 ポンと祢斗さんが頭を撫でてくれた 「クイーンは…その素直な気持ちを忘れないで下さい」 素直な気持ち… と…考えていたら滉輝君が口を開いた 「兄貴…こんなに素直だったら…変な奴に騙されるぜ」 騙される?何で 「確かに…そこが弱点ですね」 「だよな」 えっ… なんか…2人私の事を話してるみたい
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