序章

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「クイーン…私は滉輝を叩き起こします…ですから」 ん…どうしたんだろう 私…何か忘れて… 『あぁ!そうです!』 そうだ…今日は祢斗さんと滉輝君とお出かけするんだった 『ごめんなさい…忘れてました。』 「仕方ないですよ…色々ありましたから」 滉輝君を抱えた祢斗さん 『えっと…祢斗さんはどちらへ?』 「コホンッ…いくら私でもレディーの御着替えは見れませんよ」 ちょっと照れながら祢斗さんは言った 『はっ///すみません』 私は赤面してしまった きっと祢斗さんにも分るぐらい真っ赤だろう 「では行きますね」 そう言って祢斗さんは滉輝君を抱えて出て行った 『早く…用意しないと』 用意をして…それから私は急ぎ走りで外に向った 結構時間が掛かってしまった 『祢斗さんに滉輝君…待ちくたびれてるかも』 だが…まだ2人は居なかった 『良かったような…良くないような』 私のせいでまだ…滉輝君は起きて無いのかもしれない 『……』 祢斗さんに言われて外で待ってたけど…1時間待っても来ない 『…やっぱり私…2人の所に行った方が』 「クイーン?」 『はぅっ!?』 「お待たせしました」 『ななな…祢斗さん』 動こうとした時には祢斗さんは私の元へやってきた しかも私服姿で 「遅くなって申し訳ございません」 いつもと格好が違う為ドキドキしてしまった 白と黒で統一された大人らしい服 いつもはシワが一つ無い全身黒の燕尾服 『いつもの祢斗さんも素敵ですが…今日の祢斗さんも素敵ですね…』 「クイーンこそ…とっても素敵ですよ」 2人で褒めあいながら笑ってたが私は大切な人を探していた
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