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そういえば……
「神楽ちゃんに言わなきゃならないことがあるんだ……」
「もしかして、マダオが死んだとかアルカ?」
「いやいや!違うから!
姉上に可哀想な卵焼き持たされたんだ……」
「……」
神楽ちゃんは石化している
誰も食べたくないよ……
「た、食べなきゃ駄目アルカ?」
「僕もそうしたい……」
「なァ、ぱっつぁん……」
「どうした?」
石化から戻った神楽ちゃんが怒っているような顔で僕に話しかけた
「もしかして、銀ちゃん……逃げたんじゃないアルカ?」
あり得る……
銀さんは変なところにさといからな
「「逃げやがったな、アイツ!!」」
「エスパーアル!銀ちゃんエスパーアルヨ!」
「違うと思うけど」
神楽ちゃんは、あッ!と言って僕を見た
「この可哀想な卵焼きはゴリラにあげればいいアル!きっと喜ぶネ!」
神楽ちゃんはそう言うなり可哀想な卵焼きが入った風呂敷を持って玄関へ向かった
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