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僕らは真選組屯所に着いた後土方さんの部屋へと案内されている
「銀ちゃん、補導されたアルカ?」
「いい大人が補導なんてされないよ」
先頭にいた土方さんが止まり、僕らに言ってきた
「俺の部屋はここだが……入る前に聞いとく。万事屋は子供や兄弟なんて居ないよな?」
何言ってるんだろう
話の意味が分からない
「子供なんて居ませんよ。銀さんに似た子供は居ましたけど……」
そういえば
銀さんについて余り知らない……
「兄弟がいるなんて聞いたことないアル」
「……そうか」
土方さんは良く分からない質問をしたあと、ゆっくり襖を開けた
部屋の中には布団が一式
その布団には小さな膨らみがある
近づいて行くと、銀色の髪をした少年が寝ていた
「え……銀さん?」
「銀ちゃんアルカ?」
「これが万事屋なのかは分からねェ。だが、今朝『丘の上に少年が血だらけで倒れてる』と通報があった。行って見ると、こいつがぶかぶかの万事屋の服を着て倒れていた」
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