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ある日オイラは迷子になった。
縄張りから出たオイラははじかれてはじかれて戻れなくなった。
何とか難を逃れて一息ついている所に眼鏡の男が現れた。
その人間は無表情で何を考えているか解らない。
オイラは身構えた。
眼鏡の男は無表情のまましゃがみ込みオイラの目の前に手を出した。
オイラは吃驚してパシッっとその手を叩いたが、
眼鏡の男はそれでも手を出していた。
渋々首を伸ばして指先の匂いを嗅いでみた。
無表情だった眼鏡の男が一瞬微笑んだ。
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