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だがしかし、僕はママンの警告なんか「ミニにタコ。」の一言で無視し、親父の書斎にやってきたのだった。
社会人イヤッフォォォオオオ!!!!!!
あまりの蜘蛛の巣の量と(テラトランシーwwwww)、埃の多さに咳き込みながら、古そうな本が無数に並べられた、一際大きな本棚に近づく。
うへへwwww
思春期小松菜ボーイなめんなよwwwwwwwww
本棚には、なにやら古そうな本ばかりが並んでいる。
親父、こんな頭良さそうなモン読んでたのか??
どれもこれも、妙に重厚そうな、深い色合いで、見てるだけで気が滅入りそうだ。
「ちぇ、もしかして【禁則事項です☆】な本なんてないんじゃねぇだろうなぁ・・・・。」
不機嫌になりながら、上から下までゆっくりと背表紙を見ていく。
と、その中に、唯一淡い色合いの背表紙を見つけた。
字は書かれていない。
「も し や !」
若干テンションが上がる僕。
若いっていいよねwwwwwwwwwwwwwwwwww
浮き立つ気持ちを抑えて、その本を手にとってみた。
表紙には、なにやら愛くるしいタッチで赤い髪の女の子と、牙を光らせる狼が描かれている。
「【ほんとうのあかずきん」?】
なんだ、ただの絵本じゃないか。親父、どういう趣味してたんだよ。
一抹の不安を覚えた瞬間だった。
ちょっとウッフンな本じゃなければ、興味など無いわ!
そう思い、絵本を本棚に返そうとする。
しかし、僕はそこで驚いた。
絵本が震えたからだ。
「うわぁぁあああ!!」
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