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―????―
「はぁ…はぁ…」
初老の男は暗い廊下を走っていた
「よぉ、ゲイルじぃさん
年甲斐なくランニングかさ~」
「!?」
ゲイルと呼ばれた初老は止まる
「…死に神ディスか」
ゲイルは一番会いたく相手に会ってしまった顔をする
「あんまり過激な運動すると心臓に悪いからやめるといいさ~」
ディスと呼ばれた男、ゲイルの顔色を気にせず話し続ける
「ゲイルじいさんが作った鎌はよく使えるさ~」
死に神の鎌みたいなのを出す
「それはよかったのう」
「で御礼をしたいさ~」
ディスはニコニコと笑う
「御礼じゃと
そんなのはいらん、そこを」
ザシュという音と共にゲイルの右肩から左ふとももにかけて一筋の線が走り
ブシュ
「あがっ!?」
ゲイルは膝を着いて倒れた
「よくも試作品を俺に渡し、命令違反をしてくれたな
頭の指示でお前を殺して上げるさ~」
その後、枯れた声の断末魔が廊下に響いた
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