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~校庭~
「ったく、なんていう暴君な作者だよ」
ユウトは疲れた顔で校庭にあるベンチに座る
「はぁ~」
ユウトがため息をついた途端に
ピシャンドッン
という音が聞こえた
「なんだ?
焼却所か?」
ユウトは音がした方へ行く
~焼却所~
「…………!?」
ユウトは物影から少し顔を出すと見覚えがある人が倒れていた
『アズサよ』
そう、ユウトの姉であるアズサであった
(だけどあのマナはごついぞ
………地いや金か?)
『この一年…見事な成長をした』
「当然」
アズサはふらつきながら立ち上がるけど、笑っていた
『しかし、まだまだ我には届かぬ
それにお主は機械槍よりツヴァインハンターの方が得意ではなかったか
何故それを選ぶのだ』
そういえば姉貴の技は元々剣技だったのを「機械槍の方が範囲が広いから」って言う理由で機械槍にしてわざわざアレンジして槍技に変えたんだっけ
アズサは大きく深呼吸して、真剣な顔になる
「確かツヴァインなら攻撃範囲、威力に関しては機械槍より勝る………けど、硬い壁や鋼より硬い鎧は切れない
だけど、槍は違う………範囲が狭める代わりに一点に掛かる力はツヴァインを越え、貫く事が出来る
切るより致命傷を与える事が出来るから選んだのよ」
(昔とは違う………いや、昔から剣技では無理があるのが知ってたから槍にしたわけか)
『武人なりの発想の転換か
だが、機械槍を極めるなら…』
「わかってる……」
アズサは一気に自信が無い顔になる
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