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桃配山。徳川本陣、急なお召しにも関わらず、上座に家康が座り、右側に譜代の家臣が勢揃いし、大名が参集するのを待っていた。幕の外側が急に騒がしくなったかと思うと三人の武将が入ってきた。
『いったい何なのじゃっ。こんな夜更けにっ・・・。吉兵衛何か知らぬのかっ。』
『わからぬが・・・。何かあったのだろう。』
『長政殿。その何かを知らぬのかと言うておるのじゃ。』
三人の武将は中に入ると家康と家臣団が揃っている事に驚いた
『内府殿。夜更けに我らを呼び出すとは何事ですかっ』
『内府殿に皆様方お待たせいたしました。』
『これは・・・。舅殿お待たせいたしたようで申し訳ありませぬ。』
三人の武将はそれぞれ違う反応を見せ、床机に腰をかけた。
最初の武将の名は福島正則尾張清洲24万石の大名。史実では慶長2年に豊臣姓と侍従の官位を賜わっているが、分かりやすく福島姓にしています。
二番目の武将の名は黒田長政。通称吉兵衛。豊前中津12万石の大名。父は黒田官兵衛孝高。
三番目の武将の名は池田輝政。池田恒興の次男。家康の娘婿。東三河4郡15万2千石の大名史実では天正16年に豊臣姓と侍従を賜っているが分かりやすく池田姓にしています。
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