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オレの愛は決して届く事は無い・・・・
そう想って生きてきた・・・・
今日までは・・・・
「タップ!お前、好きな人いるか?」
「いる訳ねーだろ!」
「だよな~。そういや、室長ってリナリー以外に好きな人とか、いるのか?」
「あの人は、一生ッ リナリー 一筋だろ。いたとしても、人じゃねーよ!」
「それは言い過ぎだろ」
「それじゃぁさー…班長はいるのかな?好きな人」
「ん~~~~??」
ここは黒の教団、科学室。
今、タップとジョニーは仕事をサボりつつ、話に華を咲かせていた。
「オイ!お前ら、話してないで仕事しろッ!」
噂をすれば何とやら……タップとジョニーはリーバーに、さっきのことを聞いてみた。
「班長って好きな人とか、いるんスか?」
いきなりそんな事を聞かれて、キョトンとしているリーバー。
「え?何々??リーバーくんの好きな人!?」
話に割り込んできた サボリ王 コムイ、もちろん目的の半分以上は「リーバーの好きな人!」…ではなく……『サボリ』だッ!
「ええ。それを今、班長に聞いてる所なんスよ!」
割り込む所か、こちらに歩いて来る コムイ。
しっかり片手にはコーヒーを持っている。
「で、班長。どうなんすか?」
ここでやっと、リーバーは口を開いた。
「いっ、いねーよ。そんなの」
口に出した後、「しまった!何で詰まるんだよッ、オレ!!」と、後悔した。
嘘でもいいから『いる訳ねーだろッ!!!』というくらい、キツく言っておくべきだった……。
何故か?それは、コイツらの眼が妖しく光って……いや、もっと解りやすく言おう。
コイツらの眼の奥から『絶対に居るッッ!』という、心の声が伝わって来たからだっ。
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