平穏

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朝目覚め、母親と挨拶し、朝食をとり、制服に着替えて学校へ登校。 教室の窓際にある自分の席につき、外の景色を眺め、授業を受け、適当に友達と話す。 昼食を取り、昼寝して、残りの授業を受け、下校。 帰宅し、私服に着替え、自室でくつろぎ、夕食を取った後に風呂に入る。 寝間着を着て、少し勉強をし、就寝。 当たり前のような生活。しかし、それこそが彼が望む"平穏"そのもの。 だが彼は、それを手に入れる事が難しい。 その理由は、ただ一つ。 ―生まれつき持っている、不思議な力― 彼が持つ力のせいで、平穏は彼から遠ざかっていく。 そんな彼、東堂和樹(とうどう かずき)は、平穏を望んでいるのだ。
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