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縁側に座り、外を見ている和服姿の奏がいた
龍騎「あいつ……」
何をするわけでも無いが、何故か気になり、すみからこっそり見ている龍騎
すると、その後ろから一匹の猫が横切り、奏の方へと寄って行った
「にゃ~」
奏はその声に振り向くと、自分の横で猫が両足をつけ奏の事を見ていた
良く見ると、その猫はさっき奏が蹴った猫だった
だが、猫は警戒や怒ってる様子は無く鳴きながら奏をジッと見ていた
奏「……おいで」
その言葉に、猫は待ってましたと言わんばかりに奏の膝に飛び乗った
膝に乗った猫を優しく撫でる奏
すると……
奏「さっきはごめんね
痛かったでしょ??」
自分が蹴った部分を優しくさすりながら謝っていた
小さな声
だが確かに言った
それを見ていた龍騎は何が何だが分からずにいた
アイツは嫌な奴
嫌いな奴
許せない奴
そう思っていた
……思っていたのに
今の奏の姿を見ていたら、そんな気持ちが無くなっていた
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