Peace2 百合白 奏

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縁側から、生暖かい風が入ってくると、風に乗って桜の花びらが猫の頭の上に乗った 奏は頭に乗った花びらを取ると、また頭をなでながら静かに何かを言い出した 奏「……この家の人ってね 変な人ばっかりなんだょ 私みたいな嫌な子を受け入れてくれて 家族だって言ってくれるの 変だよね、血とか繋がって無いのに家族だなんて……」 そう言うと、目にうっすら涙を浮かべ、手でそれを拭った その姿は、少し離れていた所から見ていた龍騎にも見えていた 奏「私、この家でうまくやっていけるかな?? ……やっていけないよね 初日からこんなんだもん……」 満月の夜空を見上げながら猫に向かって言う奏 そしてそれを、聞くと龍騎は奏に背を向けその場を後にした 龍騎「……俺は忘れてた なんで、あいつらがこの家に来るのか……」
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