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数分後……
部屋に戻ると、二段ベットの下段であぐらをかきながら、漫画を読んでいた和服姿の龍我が出迎えてくれた
この家では一人部屋と二人部屋があり、龍騎は龍我と一緒の部屋なのである
龍我「長い便所だったな
糞か??」
漫画をその場に置き、龍騎を見ると何故だか浮かない表情をしていた
龍騎「ちげぇよ!!
……お前、今日、親父とあの子を迎えに行ったんだよな??」
そう言い、椅子の背もたれに両手をかけながら座った
龍我「うぅん??
あぁ、そうだが……
なんだ、お前いまさらあの子に興味が出たのか??」
龍騎「そんなんじゃねぇ
そんなんじゃねぇんだけどょ……
アイツもやっぱり、俺達みたいに……」
龍我「龍騎!!!!!!」
途中まで言いかけると、龍我はものすごい剣幕で声を上げ、会話を止めた
龍我「そっから先は禁句だぞ
いくらお前でも忘れた訳じゃ無いだろ!?」
その言葉に龍騎は唇を強く噛み締めながら聞いた
龍騎「『同情・偏見・差別・過去
これらについて一切触れない、聞かない、してはならない』
わかってるょ、少し口が過ぎちまった」
そう言い椅子を回し龍我の方をむき直した
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