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「ところでさー?今日の集まりの主役が来てないよね?」
明菜が言った。
「またいつもの遅刻でしょ?」
ミルクティーを口にして紗夜が冷静に答えた。
カランッ―
カフェのドアを開く音がした。
「みんなー!お待たせ!」
店中に響き渡る声で本日の主役が入ってきた。
「季衣ちゃん~!」
4人は口を揃えて言った。
「ごめん!ごめん!」スカートの裾と長くてパーマのかかった髪の毛をフワリと揺らしながら、季衣は駆け寄ってきた。
椅子に腰をかけると「ふ~、暑かった。」と言ってハンカチで汗を拭いた。
「も~、聞いて!今日目覚まし時計がいつの間にか止まっててさあ、急いで着替えて、電車に乗って、そしたら途中で電車が止まっちゃって~」
季衣は間髪入れずに話し終えると、「喉乾いた~」と言って、アイスティーを注文した。
「相変わらずマイペースやね~」
明菜が呆れながら言った。
「季衣ちゃん、聞いて~、私浮気されたかもぉぉ」
莉子は懲りずにその話しをする。マイペースな女がここにも一名と明菜は思った。
「浮気!?え?また!?だからその男はやめときって言ったじゃん。」
「うん、でも…」
「でも、じゃない!」
「…じゃなくて~、季衣ちゃん、今日は何の話なの?」
明菜が二人の間に割って入った。
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