あるカフェテラスにて。

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「ん?へ?あー!そうそう!」 「…そうそうって、こんだけ待たせて、おいっ!」 明菜がツッコミを入れた。 「うっうん…私、みんなに報告することがあります!」 みんなの視線が季衣に集中する。 「じゃん!」 季衣は左手をみんなに見せた。 その左手の薬指にはダイヤモンドのついた指輪がはめられていた。 一同沈黙。 「……それって…。」莉子が沈黙を破った。 「…エンゲージリングってやつ?」 明菜が続けて聞いた。 「そう!私、結婚するの~」 「ええ~~!?」 「季衣ちゃん結婚するの!?」 目を見開いて尋ねる明菜。 「うん!」 「誰と?」 怪訝そうに聞く紗夜。 「元彼。」 「なんで?」 さすがに驚きを隠せない千里。 「なんかやり直そうって話しになって…それからはトントン拍子に結婚が決まったの!」 「季衣ちゃん~~!こないだまでいい人いないって言ってたよね?」 もはや涙目の莉子。 「ごめんね~!自分でもびっくりだよ~」
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