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彼は泣く私をみるのが辛かったらしい。
一度中絶をしに病院へ行った。
本当ならその日に中絶のはずだった。
しかし、私がずっと泣いているから彼も辛くなり泣いて、『もう一度考え直そう』と言ってくれた。
しかしその3日後私達はもう一度病院にいくはめになった。
そう、結局は中絶しか私たちに残された道はなかったのだ。
手術の日、麻酔がきいてきて意識が遠退く。
このまま赤ちゃんとはなれるのがいやだった。
だから最後に抵抗をした。
でもダメだった。
麻酔から覚めて激しい吐き気と目眩が襲ってきた。
私は悲しいのか悔しいのか安心したのか、わからないが泣いて暴れた。
いっそ死んでしまおうかと思った。
意識がはっきりして精神的にも落ち着いたので退院した。
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