3 真空

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「何だと…!私の作った氷の柱をこうも易々と砕くとは…」 マクロは、その粉砕された氷柱に驚いていたその時、足元がぐらついた。 「ぬっ!…何が起き……」 さらに他の氷柱に跳び移った時に、マクロは驚愕した。先程まで立っていた氷柱の真下に、スペースがいたからだ。 一本目の氷柱を砕き、二本目の氷柱を砕くまでのタイムは、おそらく2~3秒程度だったはず…一本目から二本目までの距離は30メートルほどあるのに…… この思考3秒。ついにマクロが立っている氷柱が砕かれた。 「何!?ウオオオオオッ!」 今度は、ついにバランスをとることができず、マクロは真っ逆さまに落ちていった。 俺は驚愕していた。一本目の氷柱を砕き、マクロが他の氷柱に跳び移った。そこに向かわなきゃと本気で走った瞬間、一瞬でたどり着いてしまったからだ。 二本目を砕き、マクロはまたしても跳び移った。またかよと思い、走り出した瞬間、また一瞬でたどり着き、氷柱を砕いてしまう。 さすがのマクロもバランスを保つことができずに落ちてきた。 「グオオオオッ……!」 体全体を強く打ち付け、悶えているマクロ。その時、サリアから、ベルトを通して通信が入った。
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