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「ああ....勝てるかなぁ...」
『きっと勝てますよ、冬季なら。』
俺が嘆くとサリアからの通信が入る。
「その根拠は?」
『ここまでの技術となると、機械が人を選ぶんですよ?普通の人がスペースエクステンダーに乗ったってスイッチさえも入りません。例えバイクになれた方が乗って、スイッチが入ったとしても暴走起こして終わりでしょうから。』
「ちょっと待て!お前、まさかそんな危ないもんに俺をのせてんのか!?」
ついさっき話したはずだよな!?俺がペーパーだってこと!
しかしそれでもサリアは微笑みを絶やさない。これはある意味才能なのかもなぁ。
『言ったでしょ?機械が人を選ぶって。冬季はそれを乗りこなしている。それも宇宙空間で。それはスペースエクステンダーに選ばれたってことです。今はそのバイクを信じて戦って下さい。ほら、敵は目の前ですよ!』
...うぇ!?いつの間にこんなに近づいてんだ俺たちは!?
「グアアアアァァァアッッ!!」
マクロは、そのどでかい腕を振るってきた。ここは真空。風はないものの、まるで腕の風圧だけでもふきとばされそうな勢いである。
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