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「ぶーーー、わかりましたよぅ。もう。」
何か納得いかないような顔つきで了承した。
「まぁ、でもその気持ちは受け取っておくよ。ありがとう。」
と、付け加えておく。だって、上手く行かずとも、俺の為にやってくれたんだから。感謝だけはしておかないとな。
途端にサリアの表情が明るくなった。
「あ.....はいっ!!」
サリアがご機嫌になったと言うことで。
「さて、地球に戻るか。」
「そうですね.........キャッ.....」
長時間の正座が原因だろう。サリアの体制が崩れ、倒れかける。
「おっ......と、大丈夫か?サリア。」
何とか俺がキャッチ。どこもケガはなかった。
「はい。大丈夫ですよ冬季。」
そこで俺は気づく。
サリアから良い匂いがする。女の子らしい、花のような香りが。
そして、体も柔肌が触っていて気持ち良い。
できれば暫くこうしていたいが、俺は変態ではない。
「大丈夫か?立てる?」
と問うと、うーーんとサリアは考える。と、更に微笑み、
「うーーん、無理です。立てません。抱っこかおんぶして下さい。」
と両手を広げる。
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