3 真空

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「ぶーーー、わかりましたよぅ。もう。」 何か納得いかないような顔つきで了承した。 「まぁ、でもその気持ちは受け取っておくよ。ありがとう。」 と、付け加えておく。だって、上手く行かずとも、俺の為にやってくれたんだから。感謝だけはしておかないとな。 途端にサリアの表情が明るくなった。 「あ.....はいっ!!」 サリアがご機嫌になったと言うことで。 「さて、地球に戻るか。」 「そうですね.........キャッ.....」 長時間の正座が原因だろう。サリアの体制が崩れ、倒れかける。 「おっ......と、大丈夫か?サリア。」 何とか俺がキャッチ。どこもケガはなかった。 「はい。大丈夫ですよ冬季。」 そこで俺は気づく。 サリアから良い匂いがする。女の子らしい、花のような香りが。 そして、体も柔肌が触っていて気持ち良い。 できれば暫くこうしていたいが、俺は変態ではない。 「大丈夫か?立てる?」 と問うと、うーーんとサリアは考える。と、更に微笑み、 「うーーん、無理です。立てません。抱っこかおんぶして下さい。」 と両手を広げる。
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