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年齢はまだ二十代半ばくらいか。
逆立った金髪は染めているのだろう、しかしうまく染まってなく黒毛がまだらのように混じっていた。
つり上がった目にはなぜかサングラス、耳にピアスをつけ、ロックの人が着てそうな服を身につけていた。
「ふむ。その出で立ち。お前は……クズ神か?」
「違うぞ! そんな二つ名を持つヤツなんてエージェントにはいないぜ」
青年は叫んでからびしいっ! と男を指差す。
「ようやく見つけたぜ、【青い鳥】。それからよく覚えておけ。
俺っちの名前は猿神 淳【さるがみ・じゅん】。二つ名は【凶戦猿】。トップエージェントの一人だ」
誰に自慢しているのか分からないが、青年――猿神 淳は腰に手をやり胸を反らしている。
エージェント……それは簡単にいうと【何でも屋】だ。
エージェントのことをあまり知らない者だと正義の味方なんて思われがちだが、実際にはただの人殺しである。
依頼があればターゲットのことをよく調べて秘密利に始末する。
エージェントにも某最強ファンタジー携帯小説みたいにランクというものがあるが、それを使う機会はあまりなさそうだから今はスルーだ。
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