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トップエージェントとは名前の通り最強クラスのエージェントであり、トップエージェントの条件は【星の欠片】を自在に扱うことである。
星の欠片……それはエージェントの意思により武器に変化する特殊な石のこと。
宇宙の贈り物と呼ばれる【星の欠片】はトップエージェントにだけ扱うことを許された道具でもある。
そしてトップエージェントには二つ名――つまり、通り名というモノがある。
凶戦猿……それが猿神 淳の二つ名だ。
「俺を見つけるとは。わざわざご苦労だな。どこかのクライアントの依頼か?」
「違うぜ。お前らのような者を始末する――それが全組織総意だ」
「なるほど。エージェントの組織の、な。ククッ……」
「何がおかしい? 犯罪者!」
「犯罪者?
ふん、違うな。俺は夢を叶える者。感謝されど恨まれる謂(いわ)れはない」
「夢を叶えるか……それがどんな思いでもか!?」
「あぁ。たとえ無理だと思う願いでも。俺は差別が嫌いでな」
「っざけんな! てめぇらのせいで泣いている人たちがいるんだぞ!
てめぇらがしているのは犯罪者予備軍を増やしているだけだ!」
淳は吠える。
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