青い鳥

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チャラチャラした外見だが真剣な顔だ。 淳は小さく呟くと右手を前に出す。 「【青い鳥】……てめぇらがしようとしていること、そして組織のことを吐け!俺っちがぶっ潰すからさ!」 青い鳥……淳がそう呼んでいるがそれは男のあだ名ではなかった。 男が所属する組織の名前だ。 悪の秘密結社――エージェントが所属する組織ですらその全貌はわかってなかった。 彼らの目的も不明、存在自体は知っているが、はっきりとしたデータはない。 青い鳥は最近――ここ一年で裏世界に知られるようになり、エージェントが追っているのだがまさに雲を掴む感じで何も掴めていなかった。 ただ一人をのぞいては。 目の前の男――神崎【かんざき】というらしいが――本名かも怪しいところである。 しかし確実なものもあった。 神崎が現れるところに不可解な現象、事件が起こる。 「てめぇは今度、何をしようとしている?」 「夢を叶える手伝い」 「ふざけるなと言っているだろう!」 「ふざけてはいない。それが俺の仕事だからな」 「ちっ、あくまでそう言い張るなら、実力行使だぜ」 言った淳はぱちん、と手を鳴らす。
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