過去は重く響くように

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私が倒れたあの日から、一週間が経った。 すっかり夏本番という暑さが外を襲い、ギラギラと照り付ける陽射しが痛いくらいに眩しい。 夏休みに入り、生徒数が半分減ったこの学校に私は飽きずも毎日通っていた。 夏休みと言っても、運動部には関係が殆どない言葉だからだ。 とはいえ残す所、引退まで大会はあと1つ。だからこそ、悔いを残したくはない、……のだが。 「やぁぁああ!!」 「……ッ!?」 「一本!  勝者、山川 真美(ヤマカワマミ)!」 「またか」 「……速水先輩不調だよね」 遠巻きにそんな声が聞こえる。 「……ありがとうございました」 小さく試合終わりの挨拶を交わして、私は面を脱ぐ。 ……こうも、集中出来ないなんて。 私は何をやってるんだ。 「……っ、」 「は、速水先輩…?」 よりにもよって、一年生との練習試合で負けてしまうなんて。 「……いや、何でもない」 いや、決して山川ちゃんがヘタとか格下とか思っている訳ではないのだが。 やっぱり、どうしても。 気になるんだ。 朝比奈のことが。 なんて… 「ホント、最悪だ…」
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