始まりは告白から

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「朝比奈のそういう所が好きだ」 さらりと言ってのける先輩に、かぁぁあっと顔の中心に熱が集まるのが自分でもわかった。 す、好き、……好きって、いや、まさか、いや、そんな…… 「すまない、そうじゃない。  きちんと“告白”しなければ  失礼と言うものだな。では……」 ―――どくん。 胸が跳ねる、心が踊る。 ゴクリと、空気を空飲みすれば、気持ちは自然と高ぶった。 “告白” それも憧れの先輩から。 いざとなって、これは夢じゃないかと思ったけれど、軽く指をつねって、痛さを確認すれば、現実なのだと、顔がにやけた。 ……自分ながら気持ち悪い。 目をギュッと瞑って覚悟を決めれば、先輩の唇が声を紡ぐ。     ・・ 「朝比奈くん、君が好きだ。  私と付き合ってくれないか?」image=378315213.jpg
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