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「朝比奈!」
「は、はひっ!!」
……ものスゴく恥ずかしい。
顔がボンッて火が付いたみたいに真っ赤になる。
最悪。
はひっ、って……
はひっ、って何だよ……っ!!
っていうか、誰に呼ばれたんだろう?
フルフルと首を左右に振れば、僕は声のした方に振り返った。
「そんなに驚かなくても……
私だ、私! 速水だ!」
「せ、先、輩……?」
いつ見ても薔薇が辺りに散らばっているかのように見える凛々しさは変わりない。
やっぱり……
「先輩、格好いいです!」
なんて、言いたくても言えない訳で……
何でって?
そりゃあボクだって、仮にも男子なんだから!
……凛々しさの欠片すらない容姿だけど。
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