-第2章-

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 ラスは現状の報告の為に、帽子屋屋敷に戻ることにした。  暗殺に失敗るなど、汚点としか言えない。 「---付いて来なくて良いんだぞ?ナイトメア、グレイ。」 「君が帽子屋屋敷に辿り着くのを見届けたら帰るよ。」 「俺はナイトメア様が逃げ出さないように見張ってるだけだ。」 「逃げないように見張る!?グレイ!!尊敬する上司に対してなんだ!その態度は!?」 「貴方は見張っていないと直ぐに逃げ出すじゃないですか!---この会合前の忙しい時期に逃がしてたまるもんですか!」 「にっ逃げてなんかいない!!息抜き…そうだ!息抜きだ!!」 「そんなもの、クローバーの塔でして下さい。」  二人の話しを傍観していたラスは、気になる単語を口にした。 「会合…クローバーの塔で行うのか?」 「ああ。そうだよ、ラス。主催者は催し物を開かなくてはならないルールだからな。」 「ハートの城の舞踏会みたいなものか?」 「そうだよ。役持ちは参加しなくてはならないルールだ。」 「---あの面子が揃って何か決まるのか?」 「別に何かを決めることが目的じゃない。集まることが重要なんだ。」 「???」 「たまに決まることもあるんだ。---前に会合中は揉め事を起こさない、と言う決まりが出来ましたよ。」 「!凄いじゃないか、ナイトメア。」 「いや…私が纏める前の話しだ。」  ラスは納得したようにため息を吐き出した。 、
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