よろず屋 仮面

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偶然なのか… 一枚のビラがひらひらと僕の足元におちてきた。 拾い上げた瞬間にアルバイト募集の文字と社宅有り!!さらに時給1200円に目が行った。 内容も何もよく読まないままビラの下に書いてある地図を頼りに走り出した。 住宅街から少し離れた… 人通りの少ない道を行くと大きく古い洋館があった。 ここがビラに書いてある よろず屋 仮面の事務所らしい。 よろず屋…仮面… いかにも怪しい。 少し戸惑ったけど時給1200円も社宅も捨てがたいし藁にもすがる思いでチャイムを押した。 暫くして大きな玄関の扉がゆっくり開き中から背が高くまるでモデルのような女性が現れた。 僕はぼーっと見とれてしまっていた。 『御依頼でしょうか?』 美人な女性は首を傾げながら僕を見た。 僕は慌ててビラを見せ 『アルバイトの面接に来ました!!社長さんですか?』と訪ねたが女性は首を横に振り中に入るように促してくれた。
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