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僕にオレンジジュースを出して太陽さんはカウンターで煙草を吸い始めた。そして司さんを見て不敵に笑いかけた。
『仮面が連れて来られたって事は仕事の話があるんじゃない?』
仮面…司さんのことだろう。また疑問が増えた。
司さんは不機嫌そうにそっぽ向きながら煙草を吸い始め『るせー。仕事の話は世里から聞けよ』と吐き捨てた。司さんは太陽さんが嫌い…苦手らしい。
世里さんは先程の依頼人の文通相手の男性の住所等をまとめた書類の入った茶封筒を渡した。
『はい、太陽さんいつものよろしくお願いします』
太陽さんは茶封筒から書類を出して軽く目を通して
『今回は随分簡単な仕事だね。仮面…あんたも暇なんだねぇ』
太陽さんは煙草の煙を吐きながら司さんはに視線を向けた。
司さんはそっぽ向いたまま『おかわり』と言って席を立って店にあるダーツを始めた。
。
太陽さんは『はいはい』と笑いながら書類を持って奥へ行ってしまった。
僕は世里さんにいろいろ聞きたい事があったけど、何から聞いていいかわからなくて言葉が出なかった。
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