BLEACH-覇道の夢-

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 そこへもう一人の六回生が駆け寄った。 「崎田、このままじゃマズイ!取り敢えず――」 「ああ、一年たちを逃がすぞ!清瀬、お前はこいつらを連れて、先に行け!」 「一人で大丈夫か?!」 「今はやむを得まい!だが、早く戻ってくれよ?」 「分かった!」  素早く役割の分担を行うと、崎田はその場に残り自身の浅打を抜き放つ。  対する清瀬と呼ばれた六回生は、周囲で右往左往する一回生たちに檄を飛ばしながらも一つに纏め、戦線離脱を図る。  その際、尸魂界への救援要請も欠かさずに。  しかしここにきて只一人、清瀬の指示に従わない者がいた――不二神紫苑である。 彼女は指示を飛ばす上級生の姿を興味深げに眺めながら 「ほう、意外に優秀だな。流石は六回生と言った所か」  その場から動く気配すら見せずに呟いた。
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